「Ai-Glies(アイグリーズ)って、本当に効果あるの?」
「うちの施設に導入して、ちゃんと電気代は下がる?」
省エネ機器は効果が見えにくく、強引な訪問営業のイメージもあって不安になりますよね。 だからこそ、仕組みをしっかり理解したうえで、納得して判断することが大切です。
この記事では、以下のポイントを分かりやすく整理しました。
- Ai-Gliesの仕組みと特徴
- 費用の目安と導入事例
- 向いている施設・向かない施設の条件
※補足 当サイトはAi-Gliesの取扱事業者が運営しています。 売り込みではなく客観的な判断材料となるよう、向かない施設や注意点も含めて正直にお伝えします。
【結論】Ai-Gliesは「空調に後付けするデマンド制御システム」
まずはこの記事の要点をまとめます。
- 製品の概要:既存の業務用エアコン室外機に後付けし、電気使用量のピークを自動抑制するデマンド制御システム(製造:株式会社アイグリーズ)。
- 公表実績:特別養護老人ホーム(約100床・室外機17台)で、年間約85万円の電気料金削減を達成した実績あり(出典:日立システムズ・ユースケース)。
- 価格の目安:公表ユースケースで約376万円(室外機17台の例。規模により変動)。
- 効果が出る条件:「高圧電力契約」かつ「室外機が多い(目安10台以上)または24時間空調の施設」。条件を満たさない施設では費用対効果が合わないため導入をおすすめしません。
「怪しい節電機器ではないのか?」と慎重になっている方にこそ知っていただきたい内容です。順を追って解説します。
(出典: 日立システムズ・ユースケース)
(出典: 日立システムズ)
回収5年超なら見送りが妥当
Ai-Glies(アイグリーズ)とは?
Ai-Gliesは、株式会社アイグリーズが開発・製造する業務用空調向けの省エネ制御システムです。
日立システムズ、岩崎通信機、グラフテックといった大手企業が取り扱っており、関西電力の法人向けコラムでも紹介されています(出典:各社公式サイト)。訪問販売でトラブルになりがちな「出所が不明な省エネ機器」とは流通ルートや信頼性が大きく異なります。
仕組み: 「暑い・寒い」を起こさずにピークを削る

高圧電力契約(契約電力50kW以上)の基本料金は、「過去1年間で最も電気を使った30分間(最大デマンド値)」を基準に決定されます。つまり、「真夏の最も暑い日のたった数十分」が、向こう1年間の基本料金を跳ね上げているのです。
Ai-Gliesはこのピーク(最大デマンド)を自動で抑制します。
【Ai-Gliesの制御イメージ】
電力使用量を常時モニタリング
↓
設定した目標値(ピーク)に近づく
↓
複数の室外機を「数分間ずつ」順番に自動間引き(送風)運転
↓
★室温を大きく変化させずに、ピーク電力だけを確実にカット!
なぜ室温が変わらないのか?
単にエアコンを止めるのではなく、外気温や湿度から算出した不快指数をもとに「約3分程度の短い間引き運転」をローテーションで挟みます。
そのため、「節電のために我慢する」のではなく、「室内の快適性を保ったまま、気づかないうちにピークだけを削る」ことが可能です。体温調節機能がデリケートな高齢者が過ごす介護施設や病院において、もっとも重視されるポイントです。
導入工事の特徴:施設を止めずに後付け可能

- 既存の空調をそのまま使える:エアコンを買い替える必要はなく、室外機に制御ユニットを後付けします。
- 大がかりな配線工事が不要:長距離無線通信とソーラー給電パネルを採用しているため、室内外を結ぶ長距離の配線工事をカットできます。
- 施設の運営を止めない:工事中も施設の業務を中断することなく短期間で設置が完了します。
価格の目安

| 項目 | 目安 |
| 初期費用(機器+標準工事) | 公表ユースケースで約376万円 (特養・室外機17台。出典:日立システムズ。解説記事では200万円前後という参考価格も見られます) |
| 想定投資回収期間 | 導入費 ÷ 年間削減額で試算 (上記ユースケースの単純計算では4〜5年程度) |
※実際の金額は、室外機の台数・設置場所・建物の配線環境によって異なります。事前に現地確認とシミュレーションを行うことが前提です。
なお、省エネ設備は補助金の対象になる場合がありますが、補助金ありきで導入を決めるのはおすすめしません。不採択だった場合に計画が崩れるためです(補助金の最新状況は介護テクノロジー導入支援事業の解説記事もご参照ください。ただし空調設備は同事業の対象外で、省エネ系補助金は別制度です)。
導入事例と「評判」のリアルな実態
公表されている導入事例
| 施設 | 内容 | 結果 |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム (約100床・3階建て) | 屋上の室外機17台を自動制御 | ・電気料金 年間約85万円削減 ・CO2 年間約20.7トン削減 |
(出典: 日立システムズ・ユースケース)
24時間365日冷暖房を稼働させている介護施設や病院は、電力使用量・ピークともに大きいため、削減メリットが非常に高く出やすい業態です。ただし、削減額は施設の契約電力や空調の使用実態によって変わるため、どの施設でも一律で同じ削減額になるわけではありません。
業界の悪評・トラブルから学ぶ「評判」の読み方
デマンド制御システムという業界全体では、過去に以下のようなトラブル事例が存在します。
- 空調の使用頻度が低い施設に導入され、投資回収に10年以上かかる状態になった
- 設定を絞り込みすぎて、「夏場に室内が暑すぎる」と苦情が出た
- シミュレーションの数字を「絶対下がる保証」のように誤認させて契約された
これは機器そのものというより、「効果が出ない施設に売る」「効果を保証のように話す」売り方の問題です。だからこそ、導入前のシミュレーションと、正直な販売店選びが重要になります。
向く施設・向かない施設

| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 向く施設 | ・高圧契約(契約電力50kW以上)で、室外機10台以上 ・または 24時間空調(特養・老健・グループホーム等) |
| 向かない施設 | ・低圧契約の小規模施設 ・空調の稼働時間が短い施設 (日中のみのデイサービス等は要シミュレーション) |
※ いずれも高圧契約(契約電力50kW以上)が前提です。グループホームなどは低圧契約のことも多く、低圧は導入対象外です。まず検針票で契約種別をご確認ください。
当社は、シミュレーションの結果、投資回収が5年を超える見込みの施設には「見送り」をおすすめしています。効果の薄い導入は、施設にとってもわたしたちにとっても良い結果になりません。
よくある質問
Q. 入居者が「寒い・暑い」と感じることはありませんか?
A. Ai-Gliesは短時間の間引き制御で室温変化を抑える設計ですが、体感には個人差があります。導入時に制御の強さを施設の運用に合わせて調整すること、導入後に様子を見ながら設定を見直すことが前提です。
Q. 電力会社の切り替えが必要ですか?
A. 不要です。Ai-Gliesは今の電力契約のまま使用量のピークを抑える仕組みで、電力会社や契約プランの変更を勧める商材ではありません。
Q. シミュレーションの数字はどのくらい信頼できますか?
A. 過去の電気料金明細(実データ)をもとに算出しますが、シミュレーション値であり、実際の削減額を保証するものではありません。当社では契約前にこの点を書面で明示しています。
Q. 電子ブレーカーとは違うのですか?
A. 別物です。電子ブレーカーは低圧契約向けの商材で、Ai-Glies(高圧契約向けのデマンド制御)とは仕組みも対象も異なります。当社は電子ブレーカーを取り扱っていません。
まとめ: まず「明細1枚」で効果が出る施設かどうかを確認する
- Ai-Gliesは大手も取り扱う、空調後付け型のデマンド制御システム
- 特養で年間約85万円の削減実績があるが、効果が出るかどうかは施設の契約・設備条件次第
- 「高圧契約」「室外機10台以上」「24時間空調」の条件が揃う施設なら、高い費用対効果が期待できる
- 削減額は保証値ではない。シミュレーションで確認してから判断する
まずは直近1年分の「電力会社の電気代明細書」をご用意のうえ、「そもそも自施設が削減対象になるのかどうか」「何年で設備代を回収できるか」の無料シミュレーションからご検討ください。
【利害関係の開示】当サイトの運営者(記事中の「当社」)は、本記事で解説したAi-Glies(アイグリーズ)の取扱事業者です。上記の無料シミュレーションは当サイトの運営者が受付窓口となり、試算結果のご案内にあたってAi-Gliesの商品提案を伴う場合があります。


